北海道利尻町は10日、ふるさと納税の返礼品となっている高級食材の利尻産エゾバフンウニについて、協力事業者のうち1社が産地を偽装していたと発表した。「苦い」「ぱさぱさ」など品質不良の苦情が相次ぎ、抜き取り調査で不良が判明。業者が「利尻産にロシア産を混ぜた」などと不正を認めたという。
この日、島から稚内市に渡って緊急会見した上遠野浩志・利尻町長によると、ウニの返礼品で協力している納税協力事業者は4社で、このうちカネマス上田商店(北海道厚岸町)の商品で問題が見つかった。
同社利尻工場で製造する冷凍のパックウニと折りウニについて、昨年12月から欠品の苦情が相次ぎ、年明けからは届いた人から品質に対する苦情も増えた。4月にはパックウニの返品もあったという。
町は4月5日に抜き取りで冷凍ウニの品質不良を確認。ウニの味がせず、身が溶けかけたウニもあり、エゾバフンウニとは思えない身もあったという。町はすぐに返礼品の受付を停止した。
町の聞き取りに対し、会社側は産地偽装などを否定したが、5月21日には同社の上田敏樹社長が利尻町役場を訪れ、一部商品の産地偽装を認めたという。その後、6月3日に産地偽装が明確になったという。
町によると、上田社長は1月…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル